猫背とは?
立った時に背中が丸まり、頭が前方に突き出た姿勢のことを指します。また、座った状態の際でも骨盤が後傾して腰から背中全体が丸まっている状態を腰猫背と言います。
猫背の様子

腰猫背の様子

猫背をから引き起こされるきつい症状
症状①さまざまな体調不良
背骨の中には自律神経が通っています。自律神経は内臓や血管などのはたらきをコントロールし、体内の環境をととのえる役割がある重要な神経です。猫背になることによって自律神経が圧迫されると、片頭痛や内臓機能の低下など、さまざまな体調不良がひき起こされます。

症状②代謝の低下
猫背になると肩が前にでて胸がとじるため、深く息を吸うことができず、呼吸が浅くなります。呼吸が浅くなることによって、体内に十分な酸素を取り入れることができなくなり、運動能力の低下や集中力の低下などにつながります。

症状③肩こり&まき肩
猫背になると、頭が前に出ることで首や肩の筋肉に負担がかかります。

仮に頭の重さが5kgの場合、
15度頭が傾くと、、12kgの負担に
30度頭が傾くと、、18kgの負担とかなり負荷がかかることになります。


もっと詳しく!!解剖学!
巻き肩になると、肩甲骨が外転+上方回旋(肩甲骨が斜め上外側に広がっていく)してそのまま固まってしまいます。
そうすると、肩周辺の筋肉に緊張が続いて肩こりの原因になります。
背中の筋肉は外側に広がって引き伸ばされたままの状態になるので、筋肉を使わないサボりがちな状態になって背筋力が低下します。また、胸も閉じたまま固まってしまうので、常に縮んだまま緊張状態になってしまいます。

↓肩を閉じると縮む胸筋
症状④腰痛
腰は上半身を支えたり、体のバランスを取ったりと体の中心でとても重要な役割を担っています。腰椎は前にゆるーくカーブを描いている状態ですが、これが崩れることにより腰椎や椎間板、そして関節や筋肉へ大きな負荷を与えます。


もっと詳しく!!解剖学!
この自然なカーブが崩れる(猫背や反り腰になる)と、以下の部分に「不自然な負荷」がかかります。
圧迫される腰椎(ようつい)
腰椎は背骨のうち、腰の部分にある5つの骨で、この骨が本来のカーブを失うと…腰椎同士の間が狭くなったりすべり症や圧迫骨折などのリスクが高まる

椎間板(ついかんばん)
椎間板は腰椎と腰椎の間になるクッションのような軟骨のことです。ここに負荷がかかるとクッションが潰れて「椎間板ヘルニア」になってしまいます。神経が圧迫されることで、足の痺れや腰痛の原因になることも

腸腰筋(ちょうようきん)
腸腰筋は座りっぱなしで縮んで硬くなり、猫背の状態だと骨盤が後ろに倒れている状態だと腸腰筋がずっと引き伸ばされている状態になり、弱くなっていまい、反り腰だとずっと腸腰筋が縮んだ状態で固まってしまいます。
腸腰筋が硬いままだと、骨盤が前に引っ張られて反り腰になり、腰椎に余計な負荷がかかります。逆に、腸腰筋が弱くなると、骨盤を安定させることができず、姿勢が崩れて腰痛の原因になります。
↓反り腰だと腸腰筋が縮む図

↓骨盤が後ろに倒れていると腸腰筋が引き伸ばされ続けて弱くなるイメージ図

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腸腰筋の筋トレ
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まとめ
猫背は見た目だけでなく、肩こりや腰痛、代謝の低下など、さまざまな健康問題を引き起こします。ストレッチと筋トレを組み合わせて、猫背を改善し、健康的な姿勢を取り戻しましょう。